写真1●ConceptBase Enterprise Search(CBES) 3.0が備える「フィールドナビ」の画面例
写真1●ConceptBase Enterprise Search(CBES) 3.0が備える「フィールドナビ」の画面例
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●CBES文書ビューアーの画面例
写真2●CBES文書ビューアーの画面例
[画像のクリックで拡大表示]

 ジャストシステムは2012年10月10日から12日まで開催しているICTの総合イベント「ITpro EXPO 2012」で、企業内検索エンジン製品の新版「ConceptBase Enterprise Search(CBES) 3.0」を展示している。9月28日に発売した製品だ。

 3.0で追加された特徴的な機能の一つが、「フィールドナビ」機能。業務システムに格納されているデータを、あらかじめ指定した属性に応じて分類し、CBESの画面上で絞り込み作業ができるようにするものである(写真1)。

 例えばインテリアショップで使用するのであれば、商品データベースに格納されたインテリアのデータを、ソファやテーブルといった商品カテゴリ、あるいはサイズや色といった仕様、価格帯に応じて分類。これにCBESが備えているキーワード検索機能も併用することで、絞り込み作業の効率化が期待できる。

 「小売業を中心としたユーザー企業からこうした機能を用意してほしいという要望を頂いており、それに応える形で追加した」(説明員)。店頭でタブレットなどを使って接客しながら商品の在庫を検索する、といった利用シーンを想定しているという。説明員によれば、「スピーディーな対応が可能になる。販売機会のロスが防げるため、こうしたシステムのニーズは多い」。

 新版では新たに「CBES文書ビューアー」を搭載した。専用のアプリケーションを起動することなく、CBESの画面上でWordなどのオフィス系文書ファイル、PDFファイル、CADソフトで一般的なDXFファイルなどが表示できる(写真2)。また、検索に使用したキーワードやそれに類する言葉がハイライト表示されるため、文書中の目的の箇所を探すことが容易になるという。

 価格は機能や仕様により異なる。登録可能な文書数が75万文書までのConceptBase Enterprise Search Basic Edition 3.0が1サーバーで200万円(税別)。登録文書数に制限のないConceptBase Enterprise Search 3.0が1サーバーで800万円(税別)。先に触れたCBES文書ビューアーは別売で30万円(税別)。