2012年10月10~12日に東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2012展示会では、「働き方はあなたが変える~BYOD時代のワークスタイル革命~」という名称の特別展示を実施(企画:日経BPビジョナリー経営研究所)。ブース内に多数のUltrabook製品を展示し、来場者の注目を集めている(写真1)。Windows 8搭載モデルを含むほとんどの機種を、自由に操作できるようになっているからだ(写真2)。
パナソニックのLet'snote AXシリーズ「CF-AX2」(写真3)は、9月26日に国内で初めて発表されたWindows 8対応Ultrabook。ディスプレイを360度回転させることでノートPCからタブレットに変形できるコンバーチブル型で、タッチ操作に対応する。また、バッテリ内蔵型が多いUltrabookとしては珍しく、ユーザーによるバッテリ交換に対応。さらにUltrabook本体に小型のバッテリーを内蔵しており、電源を落とすことなくバッテリを交換可能な「ホットスワップ」にも対応する。
富士通の法人向けモデル「LIFEBOOK U772/E」は、14型ディスプレイを搭載したUltrabookで、最厚部でも15.6mmという超薄型デザインが特徴。個人向けモデルとして人気の高い「UH75/HN」とほぼ同じ仕様だ。ビジネスで需要の高い有線LANについては、専用の薄型コネクタを搭載し、付属のLANアダプターを介してLANケーブルを接続できる。オプションとしてポートリプリケーターが用意されており、拡張性に優れる点もUltrabookとしては珍しい。
NECの超軽量Ultrabook「LaVie Z」と、その法人向けモデル「VersaPro UltraLite タイプVG」は、875gという軽さが特徴。これまでにも小型のノートPCやIntel Atomプロセッサー搭載の軽量なPCはあったものの、13インチディスプレイとCoreプロセッサーというオーソドックスな構成では圧倒的な軽さといえる。底面には新素材のマグネシウムリチウム合金を採用し、軽量化を図っている。Ultrabookとしては屈指の薄型端末でもある。
レノボの「ThinkPad X1 Carbon」は、ThinkPad史上最薄という最厚部18.8mmのボディと、1.36kgという軽さが特徴のUltrabook。本体サイズは13インチクラスにも関わらず、ディスプレイは14インチを搭載。これまでのThinkPadシリーズと異なり、ストレージやバッテリーの交換をサポートしない思い切った新設計により、薄型・軽量化を実現している。薄型化にあたって犠牲になりがちなキーボードについても、最新のThinkPadシリーズに近いタッチとなっている。
ほかにも、ソニーの「VAIO Tシリーズ13」、東芝の「dynabook R632」などの人気Ultrabook約26機種を展示。さらに参考出品として、東芝がCEATEC JAPAN 2012に展示した12.5インチのコンバーチブル型Ultrabook(写真4)や、最大16GBのメモリーを搭載可能なHPの「Elitebook Folio 9470m」も展示している。