写真●刷新されたオンラインファイル管理サービス「Box」
写真●刷新されたオンラインファイル管理サービス「Box」
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 米Boxは現地時間2012年10月9日、同社が運営するオンラインファイル管理サービス「Box」の刷新を発表した。使いやすさを向上したほか、編集機能やソーシャル機能を追加した。新版Boxは今後数週間で全ユーザーに対して利用可能になる。

 ヘッダーを新たなデザインに変え、検索ツールを中心に配置した(写真)。検索キーワードを入力している段階で候補の検索結果が提示される。マウスをファイル名に合わせると、ファイルの作成者を確認できる。シンプルな操作性を目指し、分かりやすいアイコンを採用しており、保留中のメッセージなど未完了のタスクもヘッダーで手軽に確認できる。

 ベータ段階を完了した「Box Edit」機能により、Boxのプレビューページで直接コンテンツの編集が行える。画像、PowerPointファイル、CADファイルなどに変更を加えることができるほか、Word、Excel、PowerPointの新規ファイル作成も可能。右のサイドバーに表示されるユーザーリストで、同じ会社に勤めているBoxユーザーを簡単に見つけて、ファイルの共有を即座に開始できる。アクセス制限の設定も手軽に行える。

 また、ファイルに「like」を付加する機能を導入し、ファイル内容への承認を表明する手段として、あるいは単純に同僚の仕事をほめる意思表示として、コラボレーションの向上に役立つとしている。

 このほか同社は、Boxを外部のWebサイトやオンラインフォーラム、ブログなどに埋め込むためのHTML5ベースのフレームワーク「Box Embed」を発表した。埋め込みコードを自身のサイトやブログに追加するだけで、手軽にBoxの各種機能にアクセスできるようになる。

 Boxによると、米Oracle、米SugarCRM、米NetSuite、米Zendesk、米Concurなど企業向けソフトウエアベンダー10社がBox Embed技術の統合を表明しており、これらベンダーの提供するアプリケーションとBoxを使用しているユーザーは、アプリケーション内から直接Boxの全機能を利用できる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]