楽天グループ傘下のフュージョン・コミュニケーションズは2012年10月9日、オージス総研と共同で、EC向けのiPaaS(インテグレーション・プラットフォーム・アズ・ア・サービス)、「FUSION iPaaS」の提供を開始した。iPaaSとは、クラウド間、またはクラウドとオンプレミス間でシステム連携するための機能を持ったPaaSを指す。同サービスでは、楽天のECモール「楽天市場」の店舗運営システム「RMS(Rakuten Merchant Server)」のAPI(RMS API)と、楽天出店企業の自社システムを連携するための機能を提供する。

 FUSION iPaaSのコア技術には、オージス総研が国内提供しているオープンソースESB(Enterprise Service Bus)の「Mule ESB」を採用した。Mule ESBのデータ/プロトコル変換機能によりRMS APIを変換し、楽天出店企業のシステムと接続できるようにする。また、RMS APIに仕様変更があった場合でも、FUSION iPaaSで差分を吸収する。同サービスを利用することで、出店企業側はRMS API対応に要する開発・運用コスト、開発工数を抑えることができるとする。