写真●ManageEngine DeviceExpert 5.8の画面
写真●ManageEngine DeviceExpert 5.8の画面
[画像のクリックで拡大表示]

 ゾーホージャパンは2012年10月9日、ネットワーク機器のコンフィグ情報を一元管理する運用管理ソフトの新版「ManageEngine DeviceExpert 5.8」(写真)を発表した。新版では、画面の日本語化やREST APIの追加など、いくつかの機能強化を図った。価格(税別)は、管理対象デバイス25台で年額13万6000円、1000台で102万円など。

 ルーターやスイッチといったネットワーク機器のコンフィグ(設定)情報を集約して一元管理するソフトである。ネットワーク機器からコンフィグ情報を抽出して保存する機能と、作成/編集したコンフィグをネットワーク機器に配信して更新する機能を提供する。これにより、手動でコンフィグファイルを管理する手間が省ける。コンフィグの抽出と更新は、いずれも条件に合わせてスケジュール実行できる。

 運営を支援する機能を備える。例えば、変更管理機能を備えており、コンフィグをバージョン管理できるほか、いつ誰が何を変更したのかをレポートできる。ネットワーク機器の管理者パスワードを定期的に変更する機能も提供。特定グループに属するネットワーク機器の管理者パスワードをいっせいに変更できる。

 各社のネットワーク機器(300種類以上)での動作を保証している。例えば、米Cisco Systems、米Hewlett-Pakcrad、カナダNortel Networks、米Force10 Networks、米Juniper Networks、米Foundry Networks、米Blue Coat Systemsなどである。今回の新版では、NEC IX2500、Brocade VDXなど、いくつかの機器を追加している。

 Webアプリケーションとして動作する。稼働OSは、Windows XP、Windows Server 2003/2008、Red Hat Enterprise Linux、CentOS、SUSE Linuxなど。動作に必要になる各種のミドルウエアを同こんしている(MySQL、TFTPサーバー、SSHサーバー、Syslogサーバー)。

日本語化やREST API対応などを強化

 今回の新版では、いくつかの機能強化を図った。そのうちの一つが、画面の日本語化である。メニュー表示やアイコン表示などを日本語化している。画面の強化では、コンフィグ内容や「show」コマンドの結果をワンクリックでWebブラウザー側の環境に保存できるようにした。また、変更管理のルールとして、コンフィグのステータス(承認/未承認)を判別できるようにした。承認されていない機器の設定変更があった場合に通知できるようになった。

 新版ではまた、管理データにアクセスするためのREST APIを搭載した。外部の運用管理ソフト(構成管理ソフトなど)からHTTPベースのリクエストによって、ManageEngine DeviceExpertが管理しているコンフィグの取得やshowコマンドの実行結果の取得、デバイスの登録/削除などのデータ操作が可能になる。

 さらに、コンフィグに含まれる文字列を判断するコンプライアンス機能も追加した。特定の文字列が存在するかどうかや、指定した回数だけ存在するかどうかなどを調べることができる。これにより、コンフィグに含めるべきではない情報が含まれているかなどが分かるようになる。