図 システム構成(上)とSFNによるエリア拡大の概念(下)
図 システム構成(上)とSFNによるエリア拡大の概念(下)
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 東京工科大学は、10月7日・8日に八王子キャンパスで開催する「紅華祭」で、ワンセグ型のエリア放送を実施する。メディア学部の吉岡英樹講師が取り組んでいる「エリアワンセグ・プロジェクト」の一環として行う。東京工科大学とコンテンツ制作を手がける有限会社のブランチ・ランチおよびJVCケンウッドが産学連携のもと協力して実施する。本免許は、ブランチ・ランチの協力で取得した。

 エリアワンセグの研究を行っている大学院生が中心となって企画を行い、紅華祭実行委員会と議論を重ねてエリアワンセグの新しい活用方法に挑むという。本免許を取得して商用利用が可能なことから、このイベントではエリアワンセグの画面を録画して出店で提示すると限定特典が受けられるクーポンを発行する。エリアワンセグは「地域密着型メディア」としても期待されており、今回は会場内で八王子市のみずき通り商店のイベント情報を放送する。

 JVCケンウッドは、技術基準適合証明取得のワンセグ型エリア放送送信機およびリアルタイムエンコーダなどの放送機材を提供する。日本の地デジ技術の特徴であるSFN(Single Frequency Network)技術を生かし、同一周波数の送信機を連結した場合における相互干渉を防止でき、安定した受信を保ちながらエリアを拡大できるという(図)。

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[総務省関東総合通信局管内でのエリア放送局の免許状況]