Linux関連ベンチャーのサードウェア(千葉県船橋市、久保元治社長)は2012年10月5日、高可用性運用のオープンソース・ソフトウエア(OSS)群に対して、長期の有償サポートを提供することを明らかにした。従来、2014年までだった現行バージョンのサポート期間を2022年まで延長する。サポート体制を充実させて、重要システムの災害対策などを強化する大手企業への導入を狙う。

 対象となるのは、最大容量1ペタバイトのストレージシステムを構築できる「DRBD」、クラスターシステム管理の「Heartbeat」と「Pacemaker」。標準のサポートメニューは14年末までと19年末までの2種類を用意。以後、22年末までは拡張サポートとなり、料金など詳細は18年中に発表する予定である。

 今回のサービスは、開発元で提携先のオーストリアのリンビット・インフォメーション・テクノロジーズと、個別に交渉することで実現した。OSSに対して、10年以上の長期サポートを提供するのは珍しいという。