米アマゾンは2012年10月4日、日本で年内にモバイルアプリの配信サービスを始めるため、アプリの登録受け付けを始めたと発表した。開発者向けのポータルサイトで新たに日本語のFAQや契約書面を公開したほか、配信対象地域に日本を選べるようにした。

 米アマゾンは米国や欧州などで、アプリ配信サイト「Amazon Appstore」を展開。Android OSに独自改変を加えたタブレット端末「Kindle Fire」向けの専用アプリを配信するほか、標準的なAndroid OS搭載のスマートフォンやタブレット端末で利用できる配信サイト「Amazon Appstore for Android」も運営している。

 今回の日本向けアプリの登録でも、標準的なAndoroid端末のほかKindle Fire向けのアプリも受け付けているといい、日本市場でKindle Fireを発売する布石といえそうだ。先の開発者向けのポータルサイトでは、Kindle Fireの独自機能に対応した開発キット「Amazon Mobile App SDK」や開発者向けのドキュメントなどを公開している。

 アマゾンの日本法人が本日公開したリリースでは、日本向けアプリ配信についてヤフーの宮坂学社長CEO(最高経営責任者)とスクウェア・エニックスの和田洋一社長が歓迎するコメントを寄せた。アプリ提供に向け、コンテンツやゲーム開発企業などと折衝も進んでいるようだ。