写真1●KDDIが参考出展したStick型 Smart TV<br>チューナーやWiFiアクセスポイント機能などを省略することでUSBメモリー程度の大きさにしている。専用リモコンが付属する。
写真1●KDDIが参考出展したStick型 Smart TV
チューナーやWiFiアクセスポイント機能などを省略することでUSBメモリー程度の大きさにしている。専用リモコンが付属する。
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 2012年10月2日より幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2012」において、KDDIはAndroidを採用したセットトップボックス「Smart TV Box」コーナーで、スティック型デバイスを参考出展した(写真1)。

 KDDIでは、OSにAndroid 4.0を採用した「Smart TV Box」というセットトップボックスを開発している(写真2写真3)。SoCとしてTexas Instruments製のOMAP 4460を搭載し、トリプルチューナーを内蔵して、2番組を同時に録画しながら放送を視聴できる。WiFiアクセスポイント機能により家庭内ネットワークを構築したり、auスマートパスやビデオパスなどau提供のコンテンツにアクセスするなどの機能を備える(関連記事)。

写真2●ケーブルTV事業者向けのSmart TV Box
写真2●ケーブルTV事業者向けのSmart TV Box
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写真3●Smart TV Box背面のインタフェース<br>ほかにも、本体上部にSDカードスロットを備える。
写真3●Smart TV Box背面のインタフェース
ほかにも、本体上部にSDカードスロットを備える。
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 これに対して、Smart TV BoxからチューナーやWiFiアクセスポイント機能などを省略することで、大幅に小型化したのが「Stick型 Smart TV」だ。Smart TV Boxがブロードバンドルーターのような外観であるのに対し、スティック型端末はICレコーダーくらいの大きさとなっている。

 インタフェースとして、標準サイズのHDMI出力のほかに、写真のスライドショー機能に用いるmicroSDスロットやUSBポート、電源ジャックを備える。付属するリモコンはSmart TV Box同梱のリモコンに比べて簡略化されており、テレビに関する操作ボタンなどが省かれている。

写真4●Stick型 Smart TVのコンセプト<br>持ち歩いて、滞在先のホテルでSmart TVを楽しむといった使い方を想定している。
写真4●Stick型 Smart TVのコンセプト
持ち歩いて、滞在先のホテルでSmart TVを楽しむといった使い方を想定している。
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 主な機能として、HDMI入力端子を備えたテレビに接続し、WiFi経由でインターネットに接続することにより、auスマートパスやビデオパスのコンテンツを場所を問わずに楽しめる。具体的には、出張中のビジネスパーソンが滞在先のホテルに備え付けのテレビとWiFiインターネット環境を利用してSmart TVを楽しむといった使い方を想定しているとのこと(写真4)。

 Smart TV BoxがケーブルTV事業者向けの製品で、ユーザーが直接KDDIから購入するものではないのに対し、スティック型デバイスはau独自の製品としてauショップなどによる一般ユーザーへの販売も検討している。さらにauではなく他社の携帯電話を利用しているユーザーでも、au IDを取得し、コンテンツ利用料を支払うことで利用できるようになる予定だ。