写真1●UnitBase 3.0の画面
写真1●UnitBase 3.0の画面
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写真2●出力帳票(Excel形式)の例
写真2●出力帳票(Excel形式)の例
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 ジャストシステムは2012年10月4日、データベースアクセスを伴うWebアプリケーションをノンプログラミングで開発するソフトの新版「UnitBase 3.0」(写真1)を発表した。12月7日に提供開始する。新版では、管理しているデータを用いてExcel形式の帳票を出力できるようにした。

 UnitBaseは、顧客管理システムや問い合わせ管理システムといった、データを登録して検索/活用するタイプの業務アプリケーションを、ノンプログラミングで構築するための開発/実行環境である。マウスによるドラッグ&ドロップ操作だけで、Web型で動作するデータベースアプリケーションを開発できるとしている。稼働OSは、Windows 7/8、Windows Server 2008/2012。

 今回の新版では、見積書や請求書などをExcel形式で帳票出力できるようにした(写真2)。帳票のフォーマットは、ExcelデータとUnitBaseのフィールド項目をひも付けるだけで作成できる。また、一つのデータに対して複数の帳票フォーマットを使い分けることも可能である。

 データベース定義やアプリケーション定義のひな型を入出力するテンプレート機能も追加した。これにより、作成済み/編集済みのテンプレートを読み込むだけで、アプリケーションを開発できる。ジャストシステム自ら、新版の提供開始に合わせてUnitBaseの商品サイトでテンプレートを提供する予定である。

 さらに、文字列型のフィールドに対して、全角/半角、英数字、カタカナ、記号など、入力できる文字種を制限できるようにした。文字種を統制できるため、データの再利用性が高まる。また、特定フィールドに対する検索ダイアログを表示して検索を促す機能などを追加した。

 価格(税別)は、以下の通り。指名ユーザーライセンスの場合、最小構成の20ユーザー版「モデル20」で59万円(年間保守料が11万8000円)。

 一方、今回の新版で追加された同時接続ユーザーライセンスの場合、最小構成の10ユーザー版「ワークグループ」で139万円(年間保守料が27万8000円)、40ユーザー版「スタンダード」で397万円(年間保守料が79万4000円)、100ユーザー版「エンタープライズ」で720万円(年間保守料が144万円)。