楽天傘下のフュージョン・コミュニケーションズは2012年10月4日、丸紅と日本通信の合弁会社、丸紅無線通信と組み、NTTドコモのLTE網を活用したデータ通信サービス「楽天ブロードバンド LTE」を始めたと発表した。通信容量や速度の制限方法を工夫し、毎月の利用料を安価に抑えた。

 新サービスでは、利用料が月980円の「エントリープラン」と月2980円の「アクティブプラン」の2種類を用意した。エントリープランは、下り最大75Mビット/秒(上り最大25Mビット/秒)で高速に通信できる容量が毎月200Mバイトまで。200Mバイト超過後は速度が最大100kビット/秒に制限される。容量追加オプションの提供も計画する。

 もう一つのアクティブプランは、下り最大75Mビット/秒で高速に通信できる容量が直近3日間で192Mバイトまで。3日間で192Mバイトを超過した場合は速度が最大100kビット/秒に制限されるが、最大限に活用すれば毎月約1.9Gバイト分は高速に通信できる計算になるという。アクティブプランに限り、楽天スーパーポイントも毎月100ポイント付与する。

 初期費用はともに4200円。ネット経由で申し込むとSIMカードが届き、NTTドコモのスマートフォンなどと組み合わせて使える。今後は楽天市場と連携し、中古のスマートフォンやモバイルWi-Fiルーターと組み合わせた販売も検討していく。SIMカードは標準SIMとマイクロSIMの2種類。最低利用期間は1カ月。10月26日までに申し込んだユーザー向けに初期費用を半額(2100円)にするキャンペーンなども実施する。