東京エレクトロンデバイス(TED)と京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)は2012年10月4日、互いのDWH/BI(データウエアハウス/ビジネスインテリジェンス)製品の相互販売を開始した。TEDのDWH製品「TED GreenplumDBパッケージ」をKMSIが販売し、KMSIのBIソフト「Yellowfin」をTEDが販売する。これにより、ユーザー企業は1社を窓口にDWH/BI製品をまとめて納入できるようになる。それぞれの製品の価格に変更はない。

 TEDが元々扱っている「TED GreenplumDBパッケージ」(関連記事)は、DWH用途にソフトウエア/ハードウエアをシステム化したパッケージ製品。米EMCのRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)である「Greenplum Database」とサーバー機を組み合わせている。Greenplum Databaseの特徴は、汎用PCサーバーを使いつつスケールアウトによって性能を拡張できること。

 一方、KMSIが元々扱っている「Yellowfin」(関連記事)は、現場の業務担当者が日々の業務に情報を活用する用途を狙ったオペレーショナルBIソフト。Javaで書かれたWebアプリケーション(Apache Tomcatを利用)であり、Webブラウザーから利用する。JDBC/ODBCドライバ経由でデータベースから生データを抽出して分析、レポートする。開発会社はオーストラリアYellowfin International。

 今回、TEDがYellowfinの販売を開始し、KMSIがTED GreenplumDBパッケージの販売を開始した。これにより、TEDとKMSIのいずれか1社を窓口として、両社の製品をまとめて購入できるようになった(Yellowfin単体をTEDから購入するといったことも可能)。ただし、二つの製品をまとめて購入しても、製品価格はそれぞれの価格を足した価格になるだけで、セット化による割引はない。

 なお、TEDでは、二つの製品を組み合わせて提供する形態を「TED GreenplumDBパッケージBA Edition」と呼び、エディション構成の一つとして位置付けている。これまではユーザーの需要に合わせて個別に他社製のBIソフトを提案してきたが、今回新たに、自社販売のBIソフト(Yellowfin)をTED GreenplumDBパッケージの関連製品ランアップに追加した形である。

 それぞれの製品価格(税込み)は、以下の通り。TED Greenplum DBパッケージは1260万円(容量3Tバイト)から。Yellowfinは、買い取り型の場合、ユーザー固定ライセンスが3ユーザーで52万5000円から、同時アクセスライセンスが5ユーザーで283万5000円から。購読ライセンス(3年契約時)の場合、月額2万6250円(年額31万5000円)から。