NTTドコモは2012年10月3日、グアムとサイパンで携帯電話サービスを展開する子会社、ドコモパシフィックが10月4日(現地時間)にグアムでLTEの通信サービスを始めると発表した。ドコモの海外子会社によるLTEサービスの提供は今回が初めて。

 まずグアムでトラフィックが多い、タモン、タムニン、デデド、シナハニャ、アガニャの一部でサービスを始め、年度内にサンタ・リタ、マンギラオ、アッパータモンなどにもエリアを拡大する。サイパンでの提供も計画しているという。通信速度は下りが最大37Mビット/秒、上りが最大12Mビット/秒。現状は日本国内で提供している端末でLTEを用いたローミングはできないが、今後協議を進めて使えるようにする。

 NTTドコモは2006年にグアムセルラーを買収し、2008年に社名をドコモパシフィックに変更。9月時点の契約数は約6万5000件で、シェアは約35%の1位。LTEサービスは2位のIT&Eが7月に先行提供している。