日本通運は2012年10月3日、米アップルの新型iPadを順次導入し、11月から運用を開始すると発表した。採用台数は約660台で、全国に44ある統括支店に配布する。iPadの導入で、顧客宅での引越しの見積もりにかかる時間を平均で25%削減できるという。

 10月中に導入を終える。日通は引越しの見積もりを作成するための専用アプリケーションを開発。家財の量を入力すれば、作業に必要な人数や車両、梱包資材にかかる費用を自動で算出できる。その場で顧客のパソコンなどに電子メールを送ることも可能だ。これまでは引越しのプランナーが手書きの見積もり書を作成したうえで、事務所に持ち帰り、その内容をシステムに入力していた。

 iPadはソフトバンクモバイルから2年契約で調達。端末の購入代金は実質無料で、月々の通信費として1台当たり6100円を支払う。日通は専用アプリの開発費用などは明かしていない。「今のところ海外への展開は考えていない」(日通)という。