米シトリックス・システムズは現地時間2012年10月2日、サーバー仮想化製品の新版「Citrix XenServer 6.1」を発表した。ダウンロード提供を開始している。ライブマイグレーションの強化、Apache CloudStackおよびCitrix CloudPlatformとの統合強化などが特徴である。VMwareの仮想マシンからXenServerの仮想マシンへのバッチ変換ツールも備えた。

 ライブマイグレーションの強化では、仮想マシンを稼働させたまま、その仮想ディスクを他のストレージへ移動させることが可能になった。仮想化ホストにおけるストレージの負荷を分散させやすくなる。Apache CloudStackおよびCitrix CloudPlatformとの統合強化では、セキュリティ機能を構成しやすくしたなどの特徴がある。

 Apache CloudStackおよびCitrix CloudPlatformはともにクラウド基盤構築ソフトウエア。シトリックスは2012年4月、同社のCloudStackを、Apache Software Foundation(ASF)に寄贈しており、CloudStackがApache CloudStackになったという経緯がある。また、Citrix CloudPlatformは、CitrixがApache CloudStackをベースに開発した商用のクラウド基盤ソフトウエアである。

 Citrix XenServer 6.1には、無償版、「Advanced」「Enterprise」「Platinum」の4種類がある。ライセンス価格は1サーバー当たり1000ドルなど。