電通国際情報サービス(ISID)は2012年10月2日、再開発地区や大型商業施設と来街者との間のコミュニケーションを支援して活性化を図る「街のITプラットフォーム事業」に本格参入すると発表した。第1弾として、大阪市のJR大阪駅北側で2013年3月竣工予定の「グランフロント大阪」(うめきた先行開発区域プロジェクト)にシステムを納入する。

 グランフロント大阪では、以下の3つを柱にしたシステムを運用する。(1)来街者のソーシャルグラフ(人間関係)を基にした販促情報配信、(2)来街者の行動履歴・購買履歴などの“ライフログ”と当日の天候など街の状況を組み合わせた情報配信、(3)来街者が持つRFID(交通系ICカードなど)による情報蓄積とマーケティング活用---の3つである。

 来街者情報の取得や販促情報の配信用に、地区内にデジタルサイネージ端末を設置する。匿名による来街者管理など、個人情報取得に伴うリスクを抑える仕組みを検討している。具体的な情報取得の方法や、端末仕様などの詳細については今後公表するという。

[電通国際情報サービスの発表資料]