「iPad mini」などと呼ばれ、米Appleが開発中とされるiPadの小型モデルを、同社が現地時間2012年10月17日に発表する可能性が高いと複数の米メディアが報じている。

 AppleがiPad小型版を10月に発表するとの噂は以前から囁かれていた。iPad小型版は従来の9.7インチより小さい8インチ以下のディスプレイを搭載し、高精細ディスプレイ「Retina」は採用せず、解像度は「iPad 2」と同じXGA(1024×768ドット)になるとみられている(関連記事)。

 米Fortuneによると、Apple大口投資家が複数の関係者から得た情報では、発表イベントの招待状が10月10日にメディア各社に届く予定という。招待状送付が真実だと仮定した場合、Appleの過去の例からして、10月17日に発表イベントが開催され、11月2日に発売されるとFortuneは予測している。

 Apple自身はこれまでiPad小型版の噂に関して何もコメントしていないが、過去半年間に数々の情報が流出し、9月にはそれと見られる本体画像がインターネット上に掲載された。流出画像から、ディスプレイは7.85インチ、カメラは前面に「FaceTime」、背面に「iSight」の2基を搭載すると考えられ、底部に小型コネクター「Lightning」らしきものが確認された。米InformationWeekはiPad小型版の価格が249~349ドルになるだろうとみている。

 最近発売された8インチ以下のタブレット製品としては、7インチディスプレイを搭載した米Amazon.comの「Kindle Fire HD」や米Googleの「Nexus 7」がある。価格はKindle Fire HDの16Gバイトモデルが199ドル、32Gバイトモデルが249ドル。Nexus 7は8Gバイトモデルが199ドル、16Gバイトモデルが249ドルとなっている。