写真●System Answer G2 Enterprise Wareの画面(仮想サーバーの詳細監視画面)
写真●System Answer G2 Enterprise Wareの画面(仮想サーバーの詳細監視画面)
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 アイビーシーは2012年10月1日、ネットワーク/システム監視ソフト「System Answer G2」の新エディションとして、監視対象を100~1000台とした中小規模向けの「System Answer G2 Enterprise Ware」(写真)を発表、同日販売を開始した。1000台以上を対象とした既存エディション「System Answer G2 Datacenter Ware」と同一のソフトウエアを、より少ないライセンス費用で運用できる。

 System Answer G2は、ネットワーク/システムの稼働状況を監視するソフトである。SNMP(Simple Network Management Protocol)マネージャ機能を中核としており、トラフィックやCPU負荷の時系列グラフなど、各種グラフを表示する。グラフのスケールはマウス操作でドリルダウンできる。標準MIBのほか、ベンダー固有のプライベートMIBを多数搭載する。このほか、アプリケーションごとのポート監視や対象システムにログインした状態でのプロセス監視、Syslog監視などの機能を備える。

 今回のEnterprise Wareは、既存のDatacenter Wareと同一のソフトウエアをより小規模の環境で使えるようにした新ライセンスに相当する。監視対象が1000台以下の場合、Enterprise Wareの方が安くなる。具体的には、Datacenter Wareの最小構成は監視対象1000ホスト(1万項目)であり、この時の価格(税別、以下同)は月額40万円(年額換算で480万円)になる。一方、Enterprise Wareの価格は、最小構成となる監視対象100ホスト(1万項目)で年額85万円、最大構成となる1000ホスト(1万項目)では年額420万円になる。

50ホストや500ホストの最廉価ライセンスもある

 なお、Enterprise Wareよりもさらに小規模に向いた製品として、ソフトウエアではなくアプライアンス機器の形態で提供する「System Answer」も用意している。本体価格は、監視対象50ホストまでの「System Answer Light」が38万円で、監視対象50~500ホストの「System Answer」が60万円である。別途必要になる年間ライセンスは、50~500ホストまで段階的に変わり、50ホスト時に36万8000円、500ホスト時に204万円である。

 今回、Enterprise Wareの提供に合わせて、オプションの「Hypervisor監視機能オプション」(年額17万円から、2012年11月下旬出荷)も用意した。VMware vSphereと連携するソフトであり、CPUやメモリーの使用率を、vCenter単位、物理サーバー単位、仮想サーバー単位などで表示する。ディスクI/Oを含めて約150項目の情報を取得できるテンプレートを用意しており、どの仮想サーバーに障害が発生しそうかを把握できるとしている。

 System Answer G2 Enterprise Wareの稼働OSは、Red Hat Enterprise LinuxまたはCentOS。Webアプリケーションであり、管理画面やダッシュボード画面はWebブラウザーから利用する。

■変更履歴
当初、第3段落に記した価格表記に誤りがありました。(1)Datacenter Wareの最小構成時の価格は、月額50万円ではなく月額40万円です。(2)Enterprise Wareの最大構成時の価格は、年額850万円ではなく年額420万円です。以上、お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2012/10/02 12:40]