LODチャレンジ実行委員会は2012年10月1日、オープンデータのコンテスト「Linked Open Data(LOD)チャレンジ Japan 2012」の応募作品募集を開始した。オープンデータの公開や共有の仕掛け、オープンデータを活用したアプリやアイデア、ビジュアライゼーションを募集する。
オープンデータとは、誰でも自由に利用でき再配布することができるデータ。行政や社会インフラ、自然に関するデータなどがあげられる。Linked Open Dataとは、コンピュータで処理しやすい形式でリンクされたオープンデータを指す。今回のコンテストでは、利用・再配布が自由なオープンデータを対象とする。
LODチャレンジは2011年に第1回が開催され、今回が2回めとなる。「オープンデータのコミュニティを醸成し、応募作品をコンテスト形式で評価し合いながら、オープンデータ活用のベストプラクティスを探ることで、日本の新しい未来を創造する」(LODチャレンジ実行委員会)ことが目的。実行委員長は慶応義塾大学 教授 萩野達也氏、事務局長はMetaMoJiの乙守信行氏が務める。
今回のコンテストでは、データセット部門、アイディア部門、アプリケーション部門、ビジュアライゼーション部門の4部門で作品を募集する。ビジュアライゼーション部門は今回新設された部門で、データを見やすくビジュアルに表現する作品を募る。
データを提供するパートナーは以下の通り。
- OpenStreetMap地理情報データを提供するオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン
- CiNii(NII論文情報ナビゲータ)とKAKEN:科学研究費助成事業データベースを提供する国立情報学研究所
- 「データシティ鯖江」の行政情報を提供する鯖江市役所
- 国土・公共施設等の社会基盤情報を提供する社会基盤情報流通推進協議会(AIGID)
- 「人の流れプロジェクト」の時空間データを提供する東京大学 空間情報科学研究センター(CSIS)
- 観測項目の用語集を提供する東京大学 地球観測データ統融合連携研究機構
- 横浜市内の芸術・文化情報を提供する横浜市芸術文化振興財団
- 博物館・美術館・生物種・DBpedia Japaneseのデータセットを提供するLODAC(Linked Open Data for Academia)
また理化学研究所がテーブルデータをRDF形式に変換して公開できる支援サイト(LinkData)を提供。日本マイクロソフトもIaaS/PaaS 基盤として Windows Azure を開催期間中無償提供する。
応募期間は2013年1月31日まで。詳細はLODチャレンジ2012の公式サイトに掲載している。