写真●StarLeaf Cloudの利用環境(StarLeaf PT Miniの場合)
写真●StarLeaf Cloudの利用環境(StarLeaf PT Miniの場合)
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 メディアプラスは2012年9月27日、SaaS型で提供するテレビ会議システム「StarLeaf Cloud」(写真)を発表した。SaaSでサービスを提供することで、多地点接続装置(MCU)やプロトコル変換ゲートウエイなどの設備が要らなくなる。開発およびSaaSの運営会社は英国のStarLeafで、メディアプラスが販売代理店となり、10月下旬から国内で販売開始する予定。

 SaaS型で提供するテレビ会議システムである。会議の参加者は、インターネットを通じて同SaaSにアクセスするだけで、テレビ会議用の専用装置やパソコン上で稼働するソフトウエアなどを用いて、音声や映像を使ったテレビ会議を実施できる。専用のサーバー機やMCUといったテレビ会議用のインフラ設備を用意することなく利用できる。

 エンドユーザーが使うテレビ会議用のデバイスとして、いくつかの製品を用意している。「StarLeaf Breeze」はWindows、Mac OS、iPadで動作するソフトウエア。「StarLeaf Phone」は電話機の形をしたハードウエアである。この二つのいずれかが、テレビ会議デバイスの基本機能となる。

 StarLeaf Phoneの周辺装置も用意している。「StarLeaf PT Mini」は、StarLeaf Phoneに既存のディスプレイやカメラを接続するためのアダプターであり、映像を扱えるようにする。一方、「StarLeaf Personal Telepresence」は、テレビ会議専用に作られたデバイスで、本体にディスプレイやカメラを搭載する。同デバイスもStarLeaf Phoneにつないで利用する。

 国内の提供価格は未定だが、英国のStarLeafが公開している英国内の価格例(月額)は、以下の通り。StarLeaf Phone1台で19ドル、StarLeaf Personal Telepresenceで99ドル、H.323で音声や動画像を利用する場合で99ドル、会議室同士でグループ会議を行う設備で199ドル、など。