米アップルは2012年9月28日(米国時間)、ティム・クックCEO(最高経営責任者)が新型スマートフォン「iPhone 5」および新版OS「iOS 6」に搭載されたマップ機能(画面)について、顧客に謝罪する文書を発表した。
iPhone 5と同時にリリースされたiOS 6には、アップルが独自に開発したマップ機能が搭載されている(関連記事1)ものの、地図情報に誤りが目立っていた(関連記事2、関連記事3)。iOSに対する顧客満足度が低下したとの調査結果も出ている(関連記事4)。
今回の謝罪文の中でクックCEOは、「先週リリースした新しいマップ機能は、顧客に最高の製品を提供するという我々の約束に満たないものだった。不満が出ていることについて深くお詫びし、マップを改良するためにできる限りことをする」とした。また、iPhone 5を含む1億台以上のiOS搭載端末で既に新しいマップが使われ、その数は増え続けているとしたうえで「利用者が増えるにつれて、マップは改良されていく」と主張した。
ただし改良までに一定の時間を要するため、「我々がマップを改良している間、顧客はApp Storeから代わりの地図アプリケーションをダウンロードして試すこともできる」とした。具体的な地図アプリとして、Bing、MapQuest、Wazeの名を挙げた。また、Google mapsやNokia mapsへのアイコンを作成し、Webブラウザー経由で利用する方法も紹介している。
日本国内では、クックCEOが紹介しているようにGoogle mapsをWebブラウザーから利用することが可能だ。マピオンなども無料の地図アプリをリリースしている(関連記事5)。