企業向けシステムソリューションやWebサイト構築サービスなどを提供するオロは、2012年9月20日から、家族限定の写真共有アプリ「nicori」(ニコリ)の提供を始めた。家族が子どもの成長を共有することを目的としたスマートフォン向けのアプリで、App StoreとGoogle Playからダウンロードできる。

 1ユーザー当たりの最大登録数は10人だが、ユーザーが許可すれば、同サービス内の「みんなの写真」を通じて、同年齢の子どもを持つユーザーなどとも写真を共有できる。

 同アプリは、オロの新規事業コンテストから生まれたもの。「スマートフォンに関わる企画」という条件に対して、企業向け、個人向けそれぞれおよそ50案ずつあった応募の中から選出された。この社内公募があったのは2011年11月で2012年1月に事業化が決定、9月にリリースした。同社は企業向けサービスが主力だが、以前から消費者向けサービスも関心を持って参入機会を探っていたのだという。

 写真の共有はFacebookなどの既存のSNSでもできる。同アプリを企画した新規事業開発グループの鈴木大貴氏によれば、プライバシーを重視する子どもの成長記録についてはオープンなSNSとの親和性が良くないと考え、家族が安心して写真を共有し、家族間のコミュニケーションを促すための専用アプリを考えたのだという。

 アプリ自体は無料だが、今後、フォトブックなどの物品販売などの有料サービスや広告によって、収益を得たいとする。