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 総務省 東北総合通信局は2012年9月27日、東北放送から提出されていたV-Lowマルチメディア放送に係る実験試験局2局の開設申請に対し、同日付で予備免許を付与したと発表した。宮城V-Lowマルチメディア放送実験協議会が実験の運営主体となり、今後の準備を進めていく。

 今回の実験試験局は、地上テレビ放送のデジタル化に伴い利用可能となった周波数(90M~108MHzのいわゆるV-Low帯)を用いた新たな放送の検討を行うもので、東北管内では初の予備免許となる。

 無線設備の設置場所は、仙台局が仙台市太白区、気仙沼局は気仙沼市。それぞれ出力(空中線電力)は1kWと10Wである。免許の有効期間は2013年3月末まで(図)。

 実証実験では「音声ラジオの有効的な利活用」「インターネット通信規格を利用した、災害情報の高度で多様な提供方法」「自治体との連携ルールと標準規格化」「ファイル蓄積を利用し住民への迅速、正確な情報伝達」「エリアワンセグや無線LANとの連携による到達力の強化」「ネットとの融合分野での新サービス開発」「過疎地などのためのアプリケーション開発」などを進めていく。

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