情報処理推進機構(IPA)とJPCERT/CC(JPCERTコーディネーションセンター)が共同で運営する情報セキュリティ関連サイト「JVN(Japan Vulnerability Notes)」は2012年9月27日、2012年第3四半期の「連絡不能開発者一覧」を公表した。

 JVNでは一般に流通するソフトウエアに情報セキュリティ上の問題(脆弱性)がある疑いがある場合、開発者と連絡を取りながら、問題解決のための方策を探る。開発者自身がソフトウエアを更新することで脆弱性が解消されるケースも多い。ところが、電子メールや郵便、電話などの手段を使っても連絡が取れない場合、スムーズな対応が困難になる。このため、開発者名や製品名を公表して、広く情報を募る。

 2012年第3四半期は、開発者名の新たな公表はなかった。一方で前四半期に開発者名のみ公表した2人について、この四半期の間に連絡が取れなかった。このため、より幅広い情報提供を呼びかける目的で、2人の連絡不能開発者について「製品情報」にまで踏み込んで情報を公表した。

 新たに公表した製品情報は、画像閲覧ソフトの「EXIF Viewer 2.3.2」(開発者はKakera氏)と、電子掲示板ソフトの「掲示板 積木 v1.15」(Mash room - Free CGI -氏)の2件。

 このほか連絡不能開発者一覧には、ファイル交換ソフト「Share EX2」(Share氏)や、電子メールソフト「AL-Mail32 Version1.13」(有限会社クレアル)などが含まれ、公表件数は合計98件となった。

[JVN 連絡不能開発者一覧]
[JPCERT/CCの発表資料(PDF)]