写真●負荷テストeX'で作成するレポートのサンプル
写真●負荷テストeX'で作成するレポートのサンプル
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 アシストは2012年9月27日、ソフトウエア開発工程における負荷テストを実施してレポートを作成するサービスの新メニュー「負荷テストeX'」(写真)を発表、同日開始した。既存の「負荷テスト・ソリューションパック」(関連記事)の上位版に相当するプレミアサービスであり、レスポンスの計測に加えて、同時にサーバー性能も監視する。これにより、より性能改善に役立つレポートを提出できるようになる。

 テストの実施期間は、標準的な開発プロジェクトの場合で約1カ月間。この間に負荷テストを実施し、テスト結果を元にアシストがレポートを作成する。負荷テストeX'の価格(税別)は300万円からで、これには、負荷テストツールの期間限定ライセンス、技術支援(テスト計画/シナリオの設定と実施)、レポート作成料などが含まれる。

 利用する負荷テストソフトは、米Hewlett-Packard(買収した米Mercury Interactiveの製品)の「HP LoadRunner software」である。同ソフトを使うと、システムに擬似的なユーザーアクセス負荷をかけて、この時の性能(応答時間)を計測できる。同時アクセス数を段階的に増やしながら応答時間の変化を調べることで、システム性能のボトルネックなどが分かる。

 同社は2008年から、負荷テスト・ソリューションパックを提供してきた(現在の価格は200万円台前半から)。これに対して、今回開始した機能上位版の負荷テストeX'では、LoadRunnerによる負荷テスト時に、応答時間の計測に加えてサーバー側の性能を監視するようにした。これにより、応答時間とサーバー性能を組み合わせた分析が可能になり、より細かい改善案を提示できるようになった。

 負荷テストeX'では、LoadRunnerのほかに、サーバー性能監視ソフトとして、韓国のJenniferSoftが開発した「JENNIFER」を利用する。監視対象のWebアプリケーション(Javaおよび.NET)に専用のエージェントソフトをインストールすることで、Webアプリケーションサーバーの稼働状況と性能を監視するソフトである。同ソフトを使うと、性能劣化の原因(SQL文など)をマウス操作でドリルダウンして突き止められる。