ファーストリテイリング傘下のユニクロとビックカメラが手を組んだ新しい形態の店舗「ビックロ」が2012年9月27日、東京・新宿にオープンした。9時45分の開店時点で約4000人が列をなした(写真1)。
オープンを記念したセレモニーでファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「今までにない店を作りたい。ここで一発『ビックロ』させる」と意気込んだ(写真2)。柳井会長は、将来的にビックロのような他社と組んだ共同店舗を米ニューヨークや仏パリでも展開したいという。
ビックロは地下3階から地上8階で、売り場面積は約6700坪。ユニクロの売り場にビックカメラの家電製品を置いたり、ビックカメラの売り場にユニクロの洋服を置いたりすることで、相互送客を促している。ビックカメラのポイントでユニクロの商品が買える特別サービスも提供する。
ビックカメラの宮嶋宏幸社長は「(他店と比べても)最大規模の売り上げ目標を掲げて取り組んでいきたい」と語り、そのために女性客を積極的に取り込んでいく考えを示した。
ビックロを訪れた主婦(50歳)は「子どもの洋服とスマートフォンの充電器などを買いに来た。ついで買いができるのはすごく便利」と話した。