図●Kindle FireシリーズとNexus 7のトラフィック比較(米Chitikaの発表資料から引用)
図●Kindle FireシリーズとNexus 7のトラフィック比較(米Chitikaの発表資料から引用)
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 オンライン広告サービスを手がける米Chitikaが現地時間2012年9月25日に公表した調査結果によると、米Amazon.comの新型タブレット「Kindle Fire HD」のKindle Fireシリーズ全体に占める割合は11%に達しており、新端末は好調なスタートを切っているという。

 AmazonがKindle Fire HDの出荷を開始したのは9月14日。Chitikaはこの日から9月18日まで、同社の広告ネットワークにおける米国とカナダのトラフィックを測定した。それによると出荷開始日のKindle Fire HDの割合は4%前後で推移していたが、2日後の16日には7%を超え、その後いったん下がったものの18日には11%まで上昇した。

 ただし、同じ7型のHDディスプレイ(1280×800ドット)を備え、199ドルからという価格帯も同じ米Googleの「Nexus 7」と比較すると、Kindle Fire HDのトラフィック量はまだ少ない。Nexus 7が68.5%なのに対し、Kindle Fire HDはわずか3.5%にとどまっており、前モデルと合わせても大きな開きがある()。「Kindle Fire HDの出足は好調だが、Googleに対抗するためには前モデルを大幅に上回る台数を販売しなければならない」とChitikaは指摘している。

 Kindle Fire HDは7型モデルのKindle Fire HDを米国で9月14日に出荷開始している。Amazonは8.9型モデル(299ドル~)も用意しており、こちらは11月20日から出荷する予定。一方、Nexus 7は16Gバイトモデルの販売が日本でも始まった。Nexus 7の米国での価格は8Gバイトモデルが199ドル、16Gバイトモデルが249ドルとなっている(関連記事:GoogleがタブレットNexus 7を日本で発売、16GBモデルが1万9800円)。

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