図1●1200法人の半数弱が少なくとも「iPhone 5の導入を検討する可能性がある」と回答している(ICT総研の発表資料より引用)
図1●1200法人の半数弱が少なくとも「iPhone 5の導入を検討する可能性がある」と回答している(ICT総研の発表資料より引用)
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図2●iPhone 5を提供する通信事業者の選択理由では、auとソフトバンクモバイルを選択する理由がそれぞれ大きく異なるという結果が得られた
図2●iPhone 5を提供する通信事業者の選択理由では、auとソフトバンクモバイルを選択する理由がそれぞれ大きく異なるという結果が得られた
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 調査会社のICT総研は2012年9月26日、国内法人を対象に米アップルのスマートフォン「iPhone 5」の導入意向などを調べた「法人のiPhone 5需要動向調査」の調査結果を公表した。調査対象は「企業の携帯電話導入決裁者および決済関与者」で、iPhone 5発売翌日である9月22日から24日にかけてWebアンケート形式で調査を実施、1200人(法人)から回答を得たとしている。

 調査によるとまず、「あなたの会社では、iPhone 5を導入/検討しますか」という設問に対して、半数弱に当たる46.5パーセントがiPhone 5の導入を決定あるいは検討する(可能性も含む)旨を回答しており、個人ユーザーだけでなく法人ユーザーもiPhone 5に高い関心を持っているという結果になった(図1)。

 現在iPhoneを導入していない法人(1061社)に対して、iPhone 5を導入あるいは検討するに当たって、KDDI(au)とソフトバンクモバイルのどちらの通信事業者を選択するかを尋ねた設問では、auの方がごくわずかであるが優勢(51.1%)という結果が得られたという。なお、iPhoneを導入済みという法人は1200社中139社で12%程度にとどまっている。

 上記設問に関連して、それぞれの通信事業者を選ぶ理由について尋ねた次の設問では、auの場合は「通信エリアの広さ」(59.8%)、「ネットワーク品質」(40.9%)と通信サービス品質への信頼感を重視する回答が上位を占め、一方ソフトバンクモバイルの場合は「通信料金」(44.4%)、「端末価格」(29.8%)と主にコスト面でのメリットを評価する声が上位を占めるという対照的な結果が得られている(図2)。

 同調査では他に、Androidも含めたスマートフォン全般の法人ユーザーにおける満足度も調べている。それによると、「auのiPhone」の満足度が最も高く77.5%、次に「ソフトバンクモバイルのiPhone」で65.8%、以下、「auのAndroidスマートフォン」(63.8%)、「NTTドコモのAndroidスマートフォン」(63.6%)という順番になっている。