写真1●Let'snote(レッツノート) AX2シリーズの外観
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写真2●AX2シリーズはディスプレイ部分を背後に回してタブレット機の形態に変更できる
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写真3●AX2シリーズのタブレット機の形態時
写真3●AX2シリーズのタブレット機の形態時
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写真4●AX2シリーズは「ホットスワップ機能」を搭載しており、電源がオンの状態のまま、着脱式バッテリーパックの交換が可能
写真4●AX2シリーズは「ホットスワップ機能」を搭載しており、電源がオンの状態のまま、着脱式バッテリーパックの交換が可能
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 パナソニックは2012年9月26日、ノートPCの新型「Let'snote(レッツノート) AX2シリーズ」を発表した(写真1)。法人向けモデル、店頭向けモデルともに発売は10月26日から順次。予約・受注開始は10月下旬の予定。

 AX2シリーズの最大の特徴は、本体の構造に「コンバーチブル型」を採用したこと。液晶ディスプレイをキーボード側ではなく本体の後ろ側に折りたたむことにより、タブレット機としても使用できる(写真2写真3)。パナソニックはAX2シリーズの液晶ディスプレイを「リングノート式ディスプレイ」と呼ぶ。

 タブレット機の形態である「タブレットスタイル」にした際には、本体の裏側にキーボード面が配置されるため、手で本体を支えた際には指にキーボードが当たることになる。そこでキーボードにはキートップが外れるのを防止する機構を採用したという。

 液晶ディスプレイは11.6インチ(1366×768ドット)。マルチタッチが可能な静電式のタッチパネル機能を備える。

 AX2シリーズはインテルなどが提唱するノートPCの新カテゴリ「Ultrabook(ウルトラブック)」の位置づけ。同社のレッツノートシリーズとしては初のUltrabookとなる。きょう体の厚さはノートPC時は約18mm、タブレット機の状態では約19mm。重量は約1.14kg。パナソニックによれば、同サイズのコンバーチブル型PCでは世界最軽量。

 AX2シリーズが備えるもう一つの大きな特徴が、バッテリーの「ホットスワップ機能」。電源がオンの状態のまま、着脱式バッテリーパックの交換が可能(写真4)。バッテリーパックを交換している間は、本体内蔵のバッテリーを使って稼働する。

 バッテリーパック搭載時の稼働時間は約9.5時間(法人モデルの場合。店頭販売の製品ではモデルにより約9時間または約9.5時間)。内蔵バッテリー単体では約3時間稼働するという。バッテリーパックを2個使うことにより最大約16時間の稼働が可能としている。

 バッテリーのホットスワップ機能は、ウルトラブックとして初搭載。店頭売りの機種では、バッテリーパックを2個とバッテリーチャージャーを同梱するモデルも用意するという。

 また、薄型・軽量化とコンバーチブル型の形態を採用した上で、堅牢性を高めた。100kgf加圧振動試験(非動作時)、約76cmの高さからの落下試験(底面・動作時)といった、従来のレッツノートシリーズと同種の落下・圧迫試験をクリアしているという。また、キーボードの防滴構造は備えない。

 各種のインタフェースについては、業務での利用を意識して、有線LANコネクタやVGAコネクタを搭載させた。Ultrabookではこれらのコネクタを省略している機種もある。

 法人向けモデルでは、プロセッサにインテルの第3世代超低電圧版Core i5-3427U vProプロセッサ(1.80GHz)などを採用。メモリーは4GB。外部記憶装置として128GBのSSDを搭載する。OSにWindows 8 Pro 64ビットをプリインストールしたモデル(Windows 7へのダウングレード権含む)のほか、Windows 7 Professionalプリインストールモデルなども選択できる。モデルの種類と仕様の詳細はパナソニックの法人向けPCサイトを参照のこと。保証は4年間の無償保証。

 価格はオープンだが、店頭向けモデルの想定価格は16万~25万円という。

 パナソニックはAX2シリーズの投入により、ビジネス向けモバイル機器の市場で急拡大しているタブレット機に対するニーズをカバーする意向。

■変更履歴
下から5段落目の記述に誤りがありました。キーボードの防滴構造に関して当初あった「レッツノートのSXシリーズなどが備える」との記述を削除しました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/09/26 17:40]