岐阜県を基盤とする大垣共立銀行は2012年9月26日、通帳やキャッシュカードがなくても手のひらをかざせば利用可能なATM(自動現金預け払い機)を国内で初めて導入した。27日までに約20カ所に導入し、2013年9月までに全店に設置する計画である。

 災害などで通帳やカードを紛失し、ATMを利用できなくなるケースを想定している。預金者は同行店舗で手のひら静脈のデータを事前登録する必要がある。利用時には手のひら静脈データと生年月日、キャッシュカードの暗証番号を組み合わせて認証する。システムは富士通の手のひら静脈認証技術や生体情報管理用のサーバーを利用して開発した。