画面●リーフボックスの画面
画面●リーフボックスの画面
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 中央システムは2012年9月25日、オフィス文書や画像をWebを使ってペーパーレスで共有できるようにするSaaS型システム「リーフボックス」(写真)を発表、同日提供開始した。一般的なWebブラウザー(HTMLとJavaScript)だけで、付箋/コメントを付けた文書画像を共有して操作できる。価格(税別)は月額1万9800円(容量10Gバイト、1グループ10ユーザー時)で、初期費用が3万円。

 リーフボックスは、技術のベースとなるエンジンとして、日本クラウドファイリングの情報共有サーバーソフト「クラウドファイリング」を利用している。これを中小企業向けに機能を限定してSaaS型で提供する。ユーザーは、WebブラウザーからSaaSのWeb画面にアクセスすることで、文書ファイルの登録や検索、閲覧、共有ができる。

 登録できる文書は、各種オフィス文書(PowerPoint、Excel、Word)やPDF、画像ファイル、など。Web画面からファイルを指定してアップロードできるほか、URLを指定してWeb上のデータを取り込める。取り込んだファイルは階層構造ではなくフラットに管理しており、ファイル一覧画面(またはページ一覧画面)は、条件検索に合致したファイル(またはページ)のサムネイルを表示する。

 ファイル一覧を取得する際には、文書ファイルの登録時に指定したメタデータ(文書のキーワードや日付など)の検索や、文書内容(テキスト)の全文検索ができる。全文検索用のテキストは、文書の登録時に自動的に抽出する。絞り込み検索では、検索窓にAND条件やOR条件で複雑な検索条件を指定可能。文書の閲覧時には、検索文字列をハイライト表示できる。

 文書のレンダリング(ファイル形式の解釈とビットマップイメージの描画)はサーバー側で行い、Webブラウザーにはレンダリング後の画像データのURLだけを渡す。これにより、文書ファイルをダウンロードするやり方とは異なり、Webブラウザー側にレンダリング用のプラグインやソフトウエアが必要ない。Webブラウザー(JavaScript)とサーバーとの間で画像の拡大率や表示場所などの情報をやり取りすることで、Webブラウザー上の画像を操作できる。

 サーバー側で文書をレンダリングする方式であるため、共有する文書に付箋やコメントを付けておける。さらに、オプションの「ペーパーレス会議」(月額2万円)を追加することで、画面に表示する資料を会議の参加者で同期可能。発言者がWebブラウザー上で操作した画像処理は参加者のWebブラウザーに反映される。