写真1●WebFOCUS 8の画面(ユーザー向けWebポータル画面の作成イメージ)
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写真2●WebFOCUS 8の発表会で新版について説明した米Information BuildersでInternational Operations部門のSenior Vice Presidentを務めるデイブ・スモール(Dave Small)氏(右から2番目)
写真2●WebFOCUS 8の発表会で新版について説明した米Information BuildersでInternational Operations部門のSenior Vice Presidentを務めるデイブ・スモール(Dave Small)氏(右から2番目)
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 アシストは2012年9月26日、現場のエンドユーザーが日々の業務改善のために使うオペレーショナルBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトの新版「WebFOCUS 8」(写真1)を発表した。2012年12月末に日本語版を国内出荷する。価格は未定だが、現行版は141万円(税別)からであり、これに見合った価格にする見込み。開発会社は、米Information Builders。

 オペレーショナルBIソフト(現場の業務担当者向けのBIソフト)である。アナリスト部門ではなく、営業現場などの実務担当者みずからが業務システムのデータをリアルタイムに取得/分析して、価格設定などの営業戦術に役立てることができる。Webアプリケーション(Java)として動作し、Webブラウザーからポータル画面(ダッシュボード画面)にアクセスして利用する。

 今回の新版では、情報分析ダッシュボードとなるWeb画面を一新し、任意の分析グラフやレポートを自由に配置できるポータル型とした。ポータル画面は、情報システム部門が個々のユーザー向けにあらかじめ決めうちで作成するやり方のほか、エンドユーザーに権限を与えることで、エンドユーザーみずから、見たいグラフをWebブラウザー上で自由に選んで配置できる。

 ポータル部品(特定の業務データを分析するビューやグラフなど)は、情報システム部門があらかじめ作成しておくこともできるが、権限を与えることで、エンドユーザーが新たなポータル部品を作成することもできる。接続先のデータベースなどを選び、表現するグラフの種類を選び、データベース項目名などをX軸Y軸などに割り当てることで、分析グラフのポータル部品を作成できる。

 新版ではまた、個々のポータル部品の表示方法を拡大し、これまでのHTML4、Flex(Flash)、PDF、Excelデータなどに加えて、新たにHTML5で出力できるようにした。個々のポータル部品ごとに、出力方式を設定できる。HTML5で出力することで、パソコンのWebブラウザー(Internet Explorerなど)だけでなく、タブレットやスマートフォンのWebブラウザー(Safariなど)からでもアクセスできるようになるなど、デバイスの選択肢が広がる。