写真●退任するサミュエル・パルミサーノ氏(左)と、全権限を受け継ぐバージニア・ロメッティ氏(IBM提供)
写真●退任するサミュエル・パルミサーノ氏(左)と、全権限を受け継ぐバージニア・ロメッティ氏(IBM提供)
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 米IBMは2012年9月25日(現地時間)、サミュエル・パルミサーノ会長(61)が引退すると発表した。今年1月にパルミサーノ氏から社長兼CEO(最高経営責任者)を引き継いだ、バージニア・ロメッティ氏(55)が同年10月1日付で会長を兼務する(写真)。ロメッティ氏に全権限を集中させ、グローバルでの舵取りを強化する。

 パルミサーノ氏は2012年10月1日付で取締役も退任し、「シニアアドバイザー」として助言する立場となる。同年12月1日付でシニアアドバイザーからも退任するが、その後の去就は公表していない。

 パルミサーノ氏は2002年にCEO、03年に取締役会長に就任。PCやハードディスク駆動装置など市況変化の激しいハード事業から撤退する一方、新興国市場の開拓やソフトウエアやサービスへの投資を推進した。IBM自身の多国籍企業からGIE(グローバルに統合された企業)への移行にも取り組んだ。