画面●北本市「とまちゃんホームページサポート」の画面
画面●北本市「とまちゃんホームページサポート」の画面
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 埼玉県北本市は2012年9月24日から、人工知能を活用したWebサイトナビゲーターを導入し、サービスを始めた。文字や音声で質問を入力すれば、それに対応したWebページを自動的に案内する仕組みだ。北本市とシステム開発を担当した富士ゼロックスシステムサービスが発表した。

 新サービスの名称は「とまちゃんホームページサポート」(画面)。北本市名産のトマトにちなんだご当地キャラ「とまちゃん」がWebページに登場する。「ごみの出し方を教えて」といった質問を入力すると、該当するWebページが案内される。音声入力にも対応している。

 例えば「結婚について教えて」と入力すると、「わたしもいつか結婚したいトマ!まだ5才だけど♪婚姻届についてはこちらトマ。結婚相談についてはこちらトマ」という答えが返ってくる。さらに、市役所における「戸籍に関する届け出」と、社会福祉協議会が実施している「結婚相談」へのリンクが示される。

 技術面では、「Jackalope Engine(ジャッカロープエンジン)」と呼ぶ人工知能エンジンを採用している。国産の自然言語対話システムであるため、日本語の質問・会話への対応がスムーズであることが特徴。未知の質問などについて学習する機能もある。

 当面はパソコン用Webページのみで対応するが、近日中にスマートフォンにも対応する予定である。

 北本市によると、人工知能技術を活用したサイトナビゲーターの導入は、日本の自治体で初めてだという。民間も含めると、同様の仕組みとして、NTT西日本の「西野ひかりさん」やIKEAの「Annaへ質問」などがよく知られている。

[北本市「とまちゃんホームページサポート」]
[富士ゼロックスシステムサービスの発表資料]