写真●NECの「mobilestudioII」
写真●NECの「mobilestudioII」
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 NECは2012年9月24日、NTTドコモのFOMA回線を使って高品位の音声を中継する装置「mobilestudioII」(写真)を11月1日から販売開始すると発表した。

 価格は94万9000円(税別)で、2013年3月に出荷を開始する予定。主にラジオ放送事業者がライブ中継などで使用することを想定している。3年間で500台の出荷を見込む。

 mobilestudioIIは、FOMAの64kbps回線交換方式によるデータ通信サービスを使って音声を中継する装置である。FOMA対応データ通信カード(N2502、F2402に対応)を挿入して使う。

 音声コーデックとしてHE-AAC CODEC(High-Efficiency Advanced Audio Coding)を採用した。これにより、2004年に発売した従来機に比べ、中継可能な音声周波数帯域が8kHzから16kHzに拡大し、より臨場感のある中継が可能になるという。

 従来機からの改善点としてはほかにも、2GHz帯のFOMAエリアに加えて800MHz帯のFOMAプラスエリアでも利用可能にした点や、500gの軽量化、体積で16%の小型化を実現したことなどがある。2.5kgと軽量なため、放送局の中継車が入れない場所や地下鉄駅構内などに手軽に持ち運んで、ライブ中継が可能だとしている。

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