写真1●都心部の基地局展開も進んでいるとアピールするソフトバンクモバイルの孫正義社長
写真1●都心部の基地局展開も進んでいるとアピールするソフトバンクモバイルの孫正義社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●孫社長が写真1で説明に使った資料(東京23区におけるLTE基地局免許許可数)
写真2●孫社長が写真1で説明に使った資料(東京23区におけるLTE基地局免許許可数)
[画像のクリックで拡大表示]

 ソフトバンクモバイルの孫正義社長は2012年9月21日、iPhone 5発売セレモニー(関連記事)の終了後、囲み取材に応じ、KDDI版のiPhone 5に比べた優位点などをアピールした。

 まずLTE基地局の展開状況については「免許取得済みが1万500局、稼働済みが7300局。他社(KDDI)は免許取得済みで4500局程度と、2.4倍進んでいるのが実態。これまでLTEについてコメントを控えてきたが、iPhone5用に極秘で準備を進めてきた。実人口カバー率は現在で60%程度。来年3月末までに基地局を1万9000局に増やし、実人口カバー率を91%とする計画」(孫社長)という(なお、19日の発表会では、免許取得済みの基地局はソフトバンクモバイルが1万673局、KDDIが4516局としていた)。

 ソフトバンクモバイルのLTEは都心部に弱いとの声もあるが、「東京23区の基地局免許許可数は我々が1192局に対し、競合(KDDI)が776局。実稼働は把握していないが、はるかに稼働済みが多い」(同)として反論した(写真1、写真2)。

 KDDIに比べた優位点としては、以下の5点を挙げた。(1)通話とネットの閲覧を同時にできる、(2)LTEの提供エリアが広い、(3)下取りプログラムで既存ユーザーでも安心して乗り換えられるエコシステムがある、(4)家族向けキャンペーン(パケット定額料が2年間、月1980円になる、関連記事)、(5)iPhoneの取り扱いが長いので販売店の店員が詳しく説明できる――である。