9月20日、今年で3回目となる「ゲームデザイナーズ大賞」が開催された。この賞は、日本を代表するクリエーター10名が作り手の視点から選出するもので、高い創造性を持ち、かつゲームの歴史にその名を刻むべき革新的な作品に与えられる。ちなみに第1回の受賞作品は、SCEの「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」、第2回は「MONSTER HUNTER PORTABLE 3rd」だった。

 今年の受賞作品は、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「風ノ旅ビト」という作品。言葉や文字を使うことなく、どこまでも広がる砂漠の中をひたすら歩き回るという不思議なゲームだ。

「風ノ旅ビト」はPlayStation 3のオンライ配信専用タイトル
「風ノ旅ビト」はPlayStation 3のオンライ配信専用タイトル
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 司会進行を務めた桜井政博氏(ソラ代表)は、この作品の受賞理由について「必要なこと、それも不必要の中の必然だけで成り立たせた作品はほとんど見ることができません。人を選ぶ作品ではありますが、その思い切った姿勢とグラフィックス、サウンド等の総合的なクオリティーの高さが評価されました」と語った。

桜井政博氏は、「星のカービィシリーズ」や「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ 」などを手がけた、日本を代表するクリエーターの一人
桜井政博氏は、「星のカービィシリーズ」や「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ 」などを手がけた、日本を代表するクリエーターの一人
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(写真/伊藤竜男)