写真●千里眼 イベント管理 for JP1の画面(ダッシュボード画面)
写真●千里眼 イベント管理 for JP1の画面(ダッシュボード画面)
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 アシストは2012年9月20日、システム統合監視コンソールが収集したITイベント情報をBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを使って集計/可視化するソフト製品「千里眼 イベント管理 for JP1」(写真)の新版を発表、同日提供を開始した。主要な指標を日/週/月単位で一覧表示するダッシュボード画面を追加するなど、より見やすく改善した。

 「千里眼 イベント管理 for JP1」は日立製作所のシステム統合監視コンソールソフト「JP1/Integrated Management」のデータを見やすく整理して活用できるようにするソフト。米Qlik Technologiesが開発したBIソフト「QlikView」に、JP1のデータを可視化/レポートするための専用テンプレートを付けた製品である。この上で、JP1のデータをCSV(カンマ区切り)で抽出してQlikViewに読み込ませるスクリプトを提供する。

 背景には、JP1のコンソールだけでは大量のイベント情報の中から重要な情報を抽出することが難しい、という状況がある。千里眼 イベント管理 for JP1では、分析対象のイベント数を削減し、埋もれていた情報を抽出し、分かりやすさ重視で可視化する。イベント発生件数の推移や監視カテゴリ別の割合といった各種の評価基準をテンプレートとして最初から用意しているので、別途テンプレートを作成/設定する必要なく利用できる。

 新版では、可視化/レポート機能を強化した。例えば、発生イベントのサマリー/詳細のタブ画面に加えて、イベント管理の全体像を一画面で表示するダッシュボード画面のタブを追加した。ダッシュボードでは、ノードダウン件数やジョブ異常などの主要な監視指標を、日/週/月単位で一覧表示できる。

 さらに、運用担当者向けの情報として、ジョブの実行結果とジョブの処理時間を表示するタブ画面も追加した。また、既存のタブ画面であるイベントのサマリー表示画面も改善し、イベント件数を表示するグラフのタイムスケール(月/日/時)を、ワンクリックで切り替えられるようにした。

 価格(税別)は、136万円からで、QlikViewのライセンスを含んでいる。JP1のライセンスは別途必要。