写真●「OKBiz Support」と、セールスフォース・ドットコムによるアプリケーション群との連携機能のイメージ
写真●「OKBiz Support」と、セールスフォース・ドットコムによるアプリケーション群との連携機能のイメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 オウケイウェイヴは2012年9月20日、同社のFAQシステム「OKBiz Support」と、米セールスフォース・ドットコムの営業支援アプリケーション群との連携機能を強化すると発表した。

 OKBiz Supportは、顧客へのFAQ(よくあるお問い合わせ)情報をWebサイトで公開するための企業向けコンテンツ管理ソフト。パッケージ販売およびSaaS形式で提供している。今回の連携強化は、SaaS形式での利用が対象となる。

 強化点は、セールスフォースのアプリケーション「Sales Cloud」や「Service Cloud」から利用できるOKBiz Supportの機能を増強したこと。オウケイウェイヴが一般ユーザー向けに運営しているQ&Aサイト「OKWave」上のQ&A情報を、セールスフォースのアプリケーションからOKBiz Support経由で検索できるようになった(写真)。オウケイウェイヴによれば、OKWave上のQ&A情報は現在約2700万件ある。

 これまで提供していたのは、OKBiz Support上で各ユーザー企業が自社で管理しているFAQ情報をセールスフォースのアプリケーションから検索・管理する機能。

 オウケイウェイヴによれば、ユーザー企業は今回の機能強化により、顧客や社員に対するサポート業務の効率化や高度化が実現できる。例えば、Service Cloudで管理している顧客から自社商品に関する質問が寄せられたとする。顧客から寄せられた質問内容を解釈する際に、OKWave上のQ&A情報が参考になる可能性があるという。

 オウケイウェイヴの兼元謙任社長によれば、商品の高機能化・複雑化が進んでいるため、顧客側もどのような言葉を使えば自分の疑問や困っている状態が表現できるのか分かりにくいケースが増えてきている。

 そのような時に、サポート窓口側でOKWave上のQ&A情報を参照しながら「お客様がお知りになりたい内容はこういう感じですか」と問いかけることができれば、顧客との意思疎通がスムーズになるという。「これが回答業務の効率化や顧客満足度の向上につながる」(兼元社長)。

 2013年9月までの販売目標は55サイト、売上高で1億3000万円。OKBiz Supportとセールスフォースのアプリケーションを連携させた場合にオウケイウェイヴに支払う月額料金は、目安として1サイト当たり月額20万円から。