写真●Simplewrite(お試し版)を使って文章を入力している画面
写真●Simplewrite(お試し版)を使って文章を入力している画面
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 富士通と富士通北陸システムズは2012年9月20日、日本語入力の効率を高めるアドオンソフト「Simplewrite V2」(写真)を発表、同日提供を開始した。Microsoft Office IMEやATOKなどの現在使用中の日本語入力ソフトと組み合わせて使うことで、まとまった文章を一度に入力できるようになる。開発会社は富士通北陸システムズ。

 普段使っている日本語入力ソフトを使いながら、まとまった文章を一度に入力できるようにするソフトである。利用者が過去に入力した文章を独自の辞書に自動的に記録し、これを変換候補として利用できるようにする。文章を構成する要素や句読点までの一文といった単位だけでなく、複数行にわたる文章も記録して再利用できるとしている。

 Simplewriteを起動するだけで利用できる(タスクトレイにアイコンが表示される)。日本語入力ソフトをオンにした状態で先頭の2文字を入力すると、該当する文章が変換候補としてリストアップされる(候補となる文章がない場合は、Simplewriteの候補選択画面は表示されず、これまで通り、日本語入力ソフトの変換候補画面が表示される)。リストからは、標準ではタブキーを使って選択し、エンター(リターン)キーで確定/入力する。タスクトレイのアイコンからは、辞書のメンテナンスや操作キーのカスタマイズができる(Tab/Space/BackとF1-F12、Shift/Ctrl/Alt)。

 各種の日本語入力ソフトと組み合わせて利用できるという。富士通が動作を確認済みの日本語入力ソフトは、Microsoft IME 2003、Microsoft Office IME 2007/2010、ATOK 2010/2011 for Windows、Japanist 2003。Simplewriteの稼働OSは、Windows XP/Vista/7。

 価格(税別)は、1ライセンスで5000円。複数ユーザー利用時のコピーライセンスの例は、20ライセンスで8万円、100ライセンスで32万5000円、1000ライセンスで250万円、無制限ライセンスで2070万円、など。なお、無料で30日間試用できる「お試し版」も富士通のWebサイトでダウンロード配布している。ダウンロードサイズは68.9Mバイト。