昨年実績で20万人、1日4~5万人もの来場が予想される東京ゲームショウ。幕張メッセがどんなに広いといっても、これだけの人数が一斉に訪れてしまうことで、気になるのが携帯電話の電波状況だ。特に最近では、通信量が多いスマートフォン利用者が増えていること、そして携帯電話を電話やメールでの連絡用としてだけでなく、Twitterなどのソーシャルメディアで現地の情報を得たり、速報レポートをしたりするために使用する人が増えていることから、混雑してつながりにくくなることが予想される。
そうした事態に備えるため、会場には携帯電話各社の移動基地局が設置されており、訪れた人達の携帯電話利用をサポートしてくれている。ちなみにNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの移動基地局は会場2カ所に、イー・モバイルの移動基地局は1カ所に設置されているようだ。
そこで会場オープンの直前に、移動基地局の設置を進めていたauの担当者に話を聞いてみた。東京ゲームショウ主催者の要請で移動基地局を設置しており、やはり会場全体の接続容量を確保するのが目的のようだ。800MHzと2GHzに対応した3G用の移動基地局を、一般日に行列ができる2カ所に設置しているという。昨年実績から4日間で20万人のユーザーが来ることを想定して準備しているとのことだ。
ゲームショウ会場内は無線LANの利用も制限されており、来場者の通信手段は携帯電話回線に限られており、快適に携帯電話やスマートフォンが利用できる回線の確保は重要だ。それだけに、会場の携帯電話回線増強に向けた準備はしっかりと進められているといえるだろう。