米Salesforce.com主催のプライベートイベント「Dreamforce 2012」が、米サンフランシスコにおいて、2012年9月18日(現地時間)に開幕した(写真1)。9月21日(現地時間)まで4日間にわたって開かれる。
2日目に予定されているSalesforce.comのマーク・ベニオフ会長 兼 CEOなどによる基調講演に先立ち、併設展示会の「Cloud Expo」が初日に始まった。Cloud Expoには350社以上のサービスベンダーが出展しており、会場は参加者でごった返した。
展示会場で特に目を引いたのは、Salesforce.comのブースで行われた「Work.com」という新しいサービスのデモ(写真2、写真3)。このサービスは社員同士の協力を促しモチベーションやパフォーマンスの向上を図るもの。従来の「Rypple」というサービスをベースに機能強化した。ソーシャルメディアの機能を社員向けの情報システムに取り込む一つの形態として注目に値する。
このほか、Salesforce.comのクラウドと、プライベートクラウドおよび他社のクラウドを結ぶデータ連携サービスの展示も目を引いた。米Dell、米IBM、米Informaticaなどの米国勢だけでなく、日本のテラスカイの米国法人が浴衣姿でサービスを展示し注目を集めていた(写真4)。
Dreamforce 2012は、2日目の9月19日からが実質的な本番となる。ベニオフ氏による基調講演、ベニオフ氏と英Virginグループ創業者のリチャード・ブランソン氏の対談などが行われる。
さらに会期中には、Salesforce.comが、前述のWork.comをはじめとして、Marketing CloudやSales CloudなどSalesforce.comの各サービスの機能強化・統合について正式発表する予定だ。これらの情報は、ITproで引き続きレポートする。