写真●CA Service Desk Manager 12.7の画面(CMDB Visualizer)
写真●CA Service Desk Manager 12.7の画面(CMDB Visualizer)
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 CA Technologiesは2012年9月18日、サービスデスク業務ソフトの新版「CA Service Desk Manager 12.7」(写真)を発表、同日出荷を開始した。新版ではユーザーインタフェースを拡大し、各種Webブラウザー(Safari/Chrome)やREST API経由で利用できるようにした。価格(税別)は、最小構成25ユーザー同時接続で1400万円。

 CA Service Desk Managerは、ITIL準拠のサービスデスク運用ソフトである。Web型で動作する。企業の情報システムを利用するエンドユーザーからの問い合わせや、システム監視ソフトから報告されたシステム障害などを、サービス対応の案件として登録して管理する。この上で、システム運用の担当者間のワークフロー機能を提供する。個々の対応案件のシステム情報や対応ステータス、変更状況は、構成管理データベース(CMDB)で管理する。

 新版では、大きくユーザーインタフェースを改善した。まず、Webブラウザーとして、モバイル端末などから利用できるようにした。これまでのInternet Explorerだけでなく、SafariやGoogle Chromeからアクセスできる。これらのWebブラウザーで期待通りの表示ができるようにWeb画面を作り直した。さらに、Webブラウザー以外のWebフロントエンド画面を独自に開発できるように、REST型のWebサービスAPIを新規に搭載した。これにより、HTTPのリクエストベースで、データの登録や抽出などのすべての操作ができるようになった。

 新版ではまた、これまで別途用意する必要があったワークフローエンジンも製品に内蔵した。これにより、サービスデスク業務における担当者間のワークフローを、製品単体で実現できるようになった。新版ではさらに、CMDBに対して外部のデータソースからデータをインポートできるようにした。具体的には、ExcelファイルやCSVデータ、ODBC/JDBC接続のデータベース管理システムからデータを抽出/登録できるようになった。