米Googleは現地時間2012年9月17日、写真加工ソフトウエアを手がける米Nik Softwareを買収したと発表した。GoogleのSNS「Google+」の写真共有サービスを拡充し、競合アプリケーション「Instagram」を買収した米Facebookに対抗するものと見られている。

 Nik Softwareはドイツの開発者が1995年に設立した会社。本社は米カリフォルニア州サンディエゴだが、ドイツのハンブルクにも事務所を構えている。同社はプロ写真家向けのデスクトップ版ソフトウエアを手がける会社だが、「Snapseed」と呼ぶ写真加工/共有アプリケーションも開発し、高い評価を得ている。Snapseedは2011年にAppleの「iPad App Of The Year」に選出されて話題になった。

 テクノロジー系ニュースサイトの米The Vergeによると、Snapseedは販売開始から1年間で900万人のユーザーを獲得している。SnapseedにはMac版、Windows版もあり、Android版は現在開発中。

 GoogleはNik Software買収の目的について明らかにしていないが、Google+担当上級副社長のVic Gundotra氏が公式ブログへの投稿で「写真好きのユーザーのためにNik Softwareを迎え入れたことをうれしく思う」と述べており、Google+にSnapseedの技術を取り込むのが狙いと見られている。The Vergeは事情に詳しい関係者の話として、Nik SoftwareのSnapseed担当部門がGoogleのマウンテンビュー本社に移り、Google+の開発に加わると伝えている。

[Google+公式ブログへの投稿記事]
[Nik Softwareの声明]