米J.D. Power and Associatesが2012年9月に公表したタブレット端末の顧客満足度調査結果
米J.D. Power and Associatesが2012年9月に公表したタブレット端末の顧客満足度調査結果
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 米J.D. Power and Associatesが現地時間2012年9月13日に公表したタブレット端末の顧客満足度調査結果によると、最も満足度が高かったメーカーは米Appleで、これに米Amazon.comが僅差で続いた。Appleの製品は操作のしやすさやデザインで高い評価を得ており、Amazon.comは価格を高評価する人が多かった。

 調査は2012年7月に、タブレット端末購入後2年以内の米国消費者を対象に行い、1985人から回答を集めた。性能、操作性、スタイリング/デザイン、機能、価格の5項目について尋ね、J.D. Power and Associates独自の指標を用いて測定した。

 Appleの評価点は1000点満点中848点で、価格を除いた4項目すべてで満足度が高かった。Amazonは841点で、全メーカーの平均得点832点を上回った。3位以下はいずれも平均を下回り、韓国Samsung Electronicsが827点、台湾Acerが811点、米Barnes & Nobleが803点、米Hewlett-Packard(HP)が790点だった。

 タブレット端末の所有者は、Web閲覧、映画、音楽、読書といった用途で1週間に7.5時間ほど端末を使っている。これに対し同じ用途のパソコン利用時間は週9.6時間で、まだパソコンの方がよく使われている。しかしJ.D. Power and AssociatesのシニアディレクターUma S. Jha氏は、「タブレットはノートパソコンやネットブックに取って代わるエレクトロニクス業界の一大勢力」と指摘、「マルチメディア、ディスプレイ、アプリケーション、そしてタブレット自体の進化が消費者の利用形態に与える影響は大きく、その度合いは今後さらに高まる」と予測している。

 このほか、タブレット端末とスマートフォンの両方を所有している人では、タブレットによるWeb閲覧時間がスマートフォンより40%多いことが分かった。これがゲームだとタブレットの利用時間はスマートフォンより56%多くなる。また全体の25%が仕事にタブレットを使っている。37%は今後1年以内に新しい端末を購入する見込み。所有端末の満足度に満点を付けた人の90%は、次の端末も同じメーカーから購入する可能性が高いと答えている。

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