アシストは2012年9月13日、イスラエルEricom Softwareのデスクトップ仮想化ソフト「PowerTerm WebConnect」(関連記事)を利用している企業向けに、デスクトップ(Windows)の操作ログを記録/管理するソフト「IVEX Logger for PTWC」を発売した。開発会社はアイベクスで、既にあった管理ソフト2製品のライセンスをPowerTerm WebConnect専用とし、価格を大幅に下げたもの。既に9月1日から販売・出荷を始めている。

 Windowsのユーザー操作ログを記録/管理するソフト「IVEX Logger Series」の2製品をパッケージ化し、ライセンスをPowerTerm WebConnect専用とした廉価版である。価格(税別)は1ユーザー当たり4800円から(指名ユーザーライセンスの場合)であり、既存のIVEX Logger Series製品よりも安価に利用できる。

 IVEX Logger Seriesには、個々のクライアントPC(Windows XP以降、VDI型の仮想デスクトップを含む)上で動作する「IVEX Logger for Desktop」や、サーバー(Windows Server)上で動作しSBC(サーバーベースドコンピューティング)の操作ログを取得する「IVEX Meta Logger」がある。今回、この二つのソフトをパッケージ化した。両ソフトともPowerTerm WebConnectを利用可能で、PowerTerm WebConnectはVDI型とSBC型の双方で動作する。

PTWC専用パッケージでライセンス費用を半減

 指名ユーザー100人で試算すると、VDI型では約半額に、SBC型で約3分の1のライセンス価格で済むようになる。具体的には、IVEX Logger for PTWCの場合は36万円程度で済むが、VDI型のIVEX Logger for Desktopの場合は75万円程度が必要で、IVEX Meta Loggerの場合は100万円を超える。

 同ソフトを使うことで、各種のユーザー操作をログとして記録できる。ログオン・オグオフ履歴(コンピュータ名、MAC/IPアドレスなど)、アプリケーション起動履歴、ファイル操作履歴、プリンター印刷履歴、コピー&ペーストの内容、Webアクセス履歴(URL、タイトルなど)、メールの内容(ヘッダー情報、件名/本文、添付ファイル)、通信履歴(アプリケーション名、IPアドレス/ポート番号)、コマンドプロンプト操作履歴---などが分かる。Windowsイベントログの取得も可能である。

 なお、IVEX Logger for PTWCの販売は、PTWCを扱っているアシストが行う。開発会社であるアイベクスによる直販は行わず、アシストを除いたアイベクスの販売代理店による販売も行わない。