アイウェイズは2012年9月13日、異なるクラウドにまたがった複数システム間でデータを橋渡しする機能を月額制のSaaS形式で提供するサービス「DataBridge」を発表し、同日提供を開始した。仏Talendが開発したオープンソースのEAI(エンタープライズアプリケーション統合)ソフト「Integration Suite」(関連記事)を、IDCフロンティアのIaaS環境を利用して提供する。最短2時間でデータ連携環境を構築できるとしている。

 提供ソフトのIntegration Suiteは、異なるシステム(データベースサーバー)間でデータを連携・統合するETL(抽出/変換/登録)およびEAIソフトである。Java環境で動作する。データの収集、変換・加工、配信などのフロー(ジョブ)を定義してバッチとして実行する。GUI画面からデータベースの項目同士をマッピングするだけでデータを連携させられる。

 機能に応じて、簡単なデータ連携ジョブ作成に適した「エントリーモデル」と、チーム開発や運用監視に適した「スタンダードモデル」の二つを用意した。さらに、運用体制に応じて、ユーザーがIaaS環境(CloudStack)を自前で管理する「セルフタイプ」と、専任担当者が管理する「マネージドタイプ」がある。これらを組み合わせて利用する。

 DataBridgeの価格(税別)は、安価なセルフタイプの場合でエントリーモデルが月額6万円から。スタンダードモデルが月額12万円から。いずれも初期費用は無料である。