順当に「iPhone 5」と命名された新型iPhone。従来のイメージを踏襲しつつも、素材をステンレス+ガラスからアルミ+ガラスに変更。薄型化、軽量化を実現した。
順当に「iPhone 5」と命名された新型iPhone。従来のイメージを踏襲しつつも、素材をステンレス+ガラスからアルミ+ガラスに変更。薄型化、軽量化を実現した。
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iPhone 5同様にディスプレイの大型化、ボディーの薄型化を果たした新型「iPod touch」。カラフルな5色展開に。
iPhone 5同様にディスプレイの大型化、ボディーの薄型化を果たした新型「iPod touch」。カラフルな5色展開に。
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前機種の正方形フォルムから、再び縦長デザインになった新型「iPod nano」。大型化したマルチタッチディスプレイを備える。
前機種の正方形フォルムから、再び縦長デザインになった新型「iPod nano」。大型化したマルチタッチディスプレイを備える。
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ユーザーインタフェースを刷新した新しい「iTunes」。iTunes Store機能やiCloudとの連携機能が強化されるという。リリース予定は10月。
ユーザーインタフェースを刷新した新しい「iTunes」。iTunes Store機能やiCloudとの連携機能が強化されるという。リリース予定は10月。
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 米アップルは米国時間の2012年9月12日(日本時間13日未明)、噂が駆け巡っていた新型iPhone「iPhone 5」を発表した。14日から予約を開始し、米国や日本では9月21日から発売する。

 iPhone 5は同社のスマートフォンとしては初めて次世代データ通信方式のLTE(Long Term Evolution)に対応する。日本ではソフトバンクとKDDI(au)が対応する見込み。米国での発表価格は199~399ドルだが、日本国内での価格については未定。
 
 本体のデザインは、iPhone 4Sのイメージを踏襲しつつも、アルミ素材とガラスから構成される縦長のものになった。前機種のiPhone 4Sに比べ18%薄く、20%軽量化したほか、ディスプレイの解像度が従来の960×640ドット(3.5型)から1136×640ドット(4型)へと縦方向に広がった。本体のカラーは従来同様、ホワイトとブラックの2色から選べる。

 心臓部のプロセッサーは、アップル独自設計のA5からA6に進化、処理速度並びにグラフィックス処理性能が2倍になったという。内蔵メモリー容量は従来同様、16GB、32GB、64GBの3種類をラインアップする。

 このほか、周辺機器やパソコンとiPhoneを接続するDockケーブルのコネクター形状が、従来の30ピンから、「Lightningコネクタ」と呼ばれる小型の8ピンのものに変更された。新コネクターは表裏のない、リバーシブルタイプ。従来の「Dockコネクタ」をLightningコネクタに変換するアダプターも同時発売する。本体に同梱されるイヤホンも新設計のものになった。

 搭載OSはマップ機能や音声エージェント機能のSiriなどを強化したiOS 6。なお、iOS 6自体は、9月19日から、iPhone、iPad、iPod touchユーザー向けにダウンロード配布を開始する(iPhone 4S/4/3GS、第4および第5世代iPod touch、新しいiPad/iPad 2に対応)。

 iPhone 5同様、1136×640ドットの4型ディスプレイを備えた新型iPod touchや、縦長デザインに再設計された新型iPod nanoも発表された。いずれもLightningコネクタと新型イヤホンを備える。

 iPod touchは従来のホワイト、ブラックの2色から5色にカラーバリエーションを増やした。32GBモデルと64GBモデルがあり、価格は2万4800円から。

 iPod nanoは、画面解像度240×432ドットの2.5型マルチタッチディスプレイを備えた第7世代に進化した。容量は16GB。価格は1万2800円。ボディーカラーは7色。

 このほか、画面デザインを一新し、iTunes Store機能やiCloud機能を強化した楽曲管理ソフト「iTunes」の新版も発表した。こちらは10月から提供開始となる。

 詳報は追ってお伝えする。