写真●NTTドコモのAndroid端末を使った決済ソリューション。携帯電話網でセンターと接続
写真●NTTドコモのAndroid端末を使った決済ソリューション。携帯電話網でセンターと接続
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 NTTドコモとリンク・プロセシングは2012年9月12日、NTTドコモのAndroid端末を利用した新しいクレジットカード決済ソリューション(写真)を共同で販売すると発表した。飲食店やホテル、対面販売の小売業などに向けて、持ち運びが自由にできる利便性を訴求する。提供開始は11月を予定している。

 決済ソリューションを利用する店舗は、NTTドコモのスマートフォン/タブレット端末にリンク・プロセシングが開発した専用の決済アプリケーション「Anywhere」をインストールしておく。さらに、クレジットカードリーダーと明細発行用プリンターが一体になった「カードリーダー兼プリンター」を用意する。端末とリーダーの間はBluetoothで通信する。

 決済処理は、リンク・プロセシングが運用する決済センターを通じて行う。端末と決済センターの間の通信はNTTドコモのFOMAやXi(クロッシィ)を通じて行うため、新たに通信回線などの工事をする必要はない。

 初期費用は端末1台当たり5000円で、別途カードリーダー兼プリンター(オープン価格)が必要になる。システム利用料はクレジットカード取引1件当たり20円(最低料金は月額1000円)。

 リンク・プロセシングは独立系の決済ソリューションベンダーだが、共同販売を始めるに当たり、9月20日付けで第三者割当増資を実施。NTTドコモがリンク・プロセシングに約1億2000万円、総株式数の約15%分を出資する。

[リンク・プロセシングの発表資料(PDF)]