写真●「東日本大震災ビッグデータワークショップ - Project 311 -」公式サイト
写真●「東日本大震災ビッグデータワークショップ - Project 311 -」公式サイト
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 グーグルとTwitter Japanは2012年9月12日、東日本大震災に関するビッグデータを活用し、今後起こり得る大災害への対策などに生かせるようにすることを目的としたワークショップ「東日本大震災ビッグデータワークショップ - Project 311 -」を開催することを発表した。開催期間は9月12日から10月28日まで。

 同ワークショップでは、震災発生直後からテレビや新聞、インターネットを通じて流れた膨大な情報(ビッグデータ)が、どのように発信されて流通・拡散していったのかを当時の実データを用いて検証する。得られた検証結果を基に、「適切な情報流通施策についての提言」や「災害対策向けサービスのプロトタイプ開発」などを進めていくという。

 分析に使われるデータを提供するのは、ワークショップを主催する「東日本大震災ビッグデータワークショップ 運営委員会」の幹事を務めるグーグルおよびTwitter Japanの2社に、パートナー企業である朝日新聞社、JCC、ゼンリンデータコム、日本放送協会(NHK)、本田技研工業、レスキューナウの6社を加えた8社。

 具体的に、上記8社が提供するのは、「震災発生当日から1週間分の全日本語ツイートデータ」や「検索トレンド」「新聞記事」「NHKの放送文字データ」「東京キー6局の災害に関する全テレビ情報要約文」「被災地域の混雑度データ」「東日本地域の通行実績情報」「鉄道運行情報・緊急情報・被害状況サマリー」などのデータ。

 これらのビッグデータを利用した分析やサービスの開発に参加したい企業や組織は、同ワークショップの公式サイト写真)から参加を申し込める(参加登録に当たってはGmailアカウントが必要)。なお、参加した企業や組織には、研究・開発成果や途中経過を10月28日の報告会で発表することが求められている。